去る2008年8月7日に名城大学にて発光システム研究会が開催されました。
蓄光顔料を用いた製品を取り扱うメーカーや販売会社が集いました。
名城大学の藤田先生といえば、土木分野における蛍光や蓄光顔料の研究で知られています。
これが弊社が展示した試作品です。
いわゆる避難口誘導灯のデザインですが、これは東京都の条例で地下駅舎への設置が義務づけられました。東京に行かれる方は床面に設置されているのを見かけられたかもしれません。
もともとこの蓄光材を用いた避難誘導の設置のきっかけは、お隣韓国のテグ市で起きた地下鉄火災事故からです。
車両の材質の問題もあり火災による煙で避難方向を見失ったことにより被害が拡大したとされます。この火災による煙に対して有効なのが床面に設置する避難誘導サインです。
東京のように人口の集中した都市でしかも地下鉄の場合は、パニック状態も考えられます。
いかに被害を最小限にするかが課題です。
アメリカでは9.11テロ以後は高層ビルについて階段部への蓄光材の設置が早々と義務化されています。
国籍や文化を問わず誰もが共通して認識できる、避難誘導システムの確立は急務です。
なお、当日は非常口マークで有名な、多摩美の太田先生の講演もありました。